野田さんはSFの翻訳家・作家としてはもちろん、SFファン・研究家としても創成期から活動をされていました。Part3では、野田さんが日本SF大会の実行委員長を務めた当時を知る古参SFファンの方々にお集まりいただき、当時の思い出を語っていただきました。
出演者:
大宮 信光(おおみや のぶみつ)
SF乱学者/科学ジャーナリスト。1938年生。68年、野田さん命名の“柴野拓美をアメリカに追っ払う会”で募金活動に従事。柴野さんの留守中、TOKON
IVを野田昌宏実行委員長のもと、事務局長としてはたらく。73年、柴野夫妻の媒酌、野田さん司会、伊藤典夫さん乾杯の音頭で、私どもの結婚披露宴。82年、TOKON
VIIIの実行委員長となり、メイン・ホールのディレクターを野田さんの部下に依頼。
佐藤 昇(さとう のぼる)
1948年生。『SFマガジン』の創刊に遅れること2年半、1962年(中学2年生)にファンジン『SFコンパニィ』を創刊。年少者のファンジンが珍しかった時代でいつしかBNFの末席を汚すようになる。70年頃からファンダムとは距離を置くようになるが、その後TV番組制作の仕事を通じて、野田さんとの接点はありました。
島本 光昭(しまもとみつあき)
1949年生まれ。SF研究家(専門は古典SF、東欧SF)。1963年科学創作クラブ(現「宇宙塵」)入会。野田さんとは宇宙塵の例会で1965年ころ知り合う。ご多忙のところを鶉山荘のアパートへは何度もお邪魔した。
新戸 雅章(しんど まさあき)
1948年神奈川県生れ。学生時代からSFファン活動に参加。評論誌『SFの本』を発行し、SF評論、創作などに従事。主な著書に、『天才の発想力』『逆立ちしたフランケンシュタイン』『発明超人ニコラ・テスラ』『バベッジのコンピュータ』などがある。